心理学の歴史

心理学というものを考えるには、古代ギリシアまで遡ります。
アリストテレスは「霊魂論」を唱え、生物は身体(質料)と霊魂(形相)が一体となった物だと主張しました。
その後、ストア学派、新プラトン学派の哲学と結びついていき、中世の霊物思想へ変質していきました。
近代になると科学思想が出てきて、デカルトは「精神は身体と別枠の認識対象」としました。
これが近代的な「物心二元論」の始まりと言えます。
その後19世紀後半にドイツで実証的な「実験心理学」(古典的実験心理学)が生まれます。
しかし、この実験心理学の成立までには「長い過去」と呼ばれる200年にもわたるヨーロッパ大陸とイギリスの認識論の歴史があるのです。
現代の実験心理学は思考や言語を含む人間の「認知」機能の全体を高度に発達した「情報処理」とみなして、その解明に取り組んでいます。
その原理は広義な意味での「機械論」であって、コンピュータシミュレーションや数学的モデルの適用が可能です。
研究の最前線は大脳生理学や生体工学のような自然科学系にも広がっているが、やはり今でも身体と心の二元論は健在です。
そのために、カウンセリングや共感などを主体とする臨床心理学と科学的心理学との間には溝があるのです。

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